「ダイエットのためには○○を食べると良い」テレビや雑誌、インターネットでそう言われている食材はあまりにも数が多く、一体何を信じればいいのか情報の海におぼれかけている人もたくさんいるのではないでしょうか。

厳密に言えば、「これを食べると絶対にダイエットできる」という食材は存在しません。

こんにゃくや海藻などノンカロリーのものだけを食べ続けていれば確かに体重は落ちますが、それは単に栄養失調で「やつれた」だけです。

ひとつの食材に含まれる栄養素は限られており、人間が生きていくためには様々な食材を組み合わせて食べる必要があります。「一品ダイエット」は健康を損なう危険が大きく、やめたほうが良いでしょう。

ですが、肉や魚などの動物性たんぱく質、ご飯やパンといった炭水化物はカロリーも高く、ダイエット中にこれらを食べ過ぎると体重はなかなか減ってくれません。そこで登場する、強い味方が「大豆」です。

大豆は別名「畑の肉」とも呼ばれ、良質な植物性たんぱく質の宝庫です。そのアミノ酸組成は動物性たんぱく質にとてもよく似ており、肉や魚の「置き換え食品」として大活躍してくれます。

単純にカロリーだけを見ても、同じ量で牛肩ロース肉の約40%しかありません。「牛肉ハンバーグ」を「豆腐ハンバーグ」にするだけで、摂取カロリーを大幅に減らすことができるのです。

さらに、大豆には代謝を促進してくれるビタミンB群が豊富に含まれています。糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変換するために必要なビタミンBはそれぞれ異なっていますが、大豆にはそれらの全てがバランスよく含まれています。

同じ食材を食べていても、そこに大豆を加えるだけでスムーズにエネルギーに変換されるので、脂肪として蓄積されにくくなるのです。

大豆で注目したい成分が「大豆サポニン」です。大豆サポニンは脂肪の吸収を防ぐ働きを持っています。つまり、脂っこい食事をしても、その時一緒に大豆を食べれば大豆サポニンの力で体に吸収される脂肪の量を少なくすることができるのです。

大豆自体にも肉と同じくらいの脂肪分は含まれていますが、これらは不飽和脂肪酸といって体に吸収されにくいので安心です。ダイエット中に「どうしてもこってりしたものが食べたい!」となったときには、あわせて大豆を食べると良いでしょう。

脂肪が吸収されにくくなる上、早く満腹感を得ることもできるので効果は倍増です。

「大豆イソフラボン」も、大豆に特有のお役立ち成分です。これは女性ホルモンのエストロゲンと非常によく似た働きをしてくれます。肌の調子を整えたり、血中コレステロールを低く抑えたり、脂肪が付きにくい体にしてくれるのです。

この働きを利用した化粧品なども多く販売されており、それだけ効果のある成分と言うことができるでしょう。

大豆を食べると、その食物繊維やオリゴ糖によって腸の働きが活性化し、お通じが良くなります。便秘が解消されるとそれだけで体重はかなり変わりますし、便と一緒に体の中の老廃物が排出されるので代謝が良くなり、脂肪の燃焼を助けてくれます。

大豆には豆腐、納豆、豆乳など加工食品も数多く、食べ方も様々です。納豆は嫌い、豆乳は苦手、という人でも豆腐なら平気、という風に好みに合わせて食生活に大豆を取り入れ、健康的にダイエットを成功させましょう。

ただ、大豆は卵、牛乳とあわせて3大アレルギー食品のひとつでもあります。大豆アレルギーのある人はきちんと医師と相談してください。