ダイエットのために食事量を控えているのに、なかなか体重が減らない。カロリー計算をして一日1200キロカロリー以下の食事をしているのに、体重が変わらない。肉を食べずに野菜ばかりを食べているのに、痩せる気配がない。

このように、「ダイエットのための食事をしているのに痩せない」という人は多いことでしょう。それはもしかしたら、食べ方に原因があるのかもしれません。

もともと、人間の体は他の野生動物と同じように、エネルギーを脂肪として溜め込むようにできています。

野生の動物は、いつ食べ物がなくなるか分からないため、食べられるときに食べて、エサがなくなった時には体内の脂肪をエネルギーに変えることで生命をつないでいます。

しかし、現代の日本人のほとんどは「好きなときに、好きなものを、好きなだけ」食べることのできる環境にいます。

ですが、体はその分のカロリーをしっかりと溜め込む状態のままなのです。このため、常にカロリーを制限した食生活を送っていると、体は「今、自分は飢餓状態にある」と判断し、命を守るためできるだけエネルギーを消費しないよう、脂肪を燃やさないように変化していきます。

つまり、カロリーを減らしすぎると逆に「なかなか脂肪が燃焼しない体」イコール「痩せにくい体」になってまうのです。

これにはさらなる副作用があり、「飢餓状態」と判断した体は少しでも栄養が入ってくるとそのカロリーを全て脂肪として蓄えようとします。

ダイエットの後にすぐに体重が元に戻ってしまうリバウンドの原因はここにあります。こうして、食事制限を続けていると「痩せにくく、太りやすい体」ができてしまい、前述したような悩みに行き着くことになります。

そもそも、食べ物を消化するためにはたくさんのエネルギーが必要です。そのカロリーが足りなければ、胃腸の働きが弱り、何もせず生きていくためだけに必要な基礎代謝が落ちてしまいます。

体は「エコカー」のようになり、少しの燃料、つまりカロリーで活動できるように変化していきます。「食べなければ痩せる」のではなく、「食べないから太る」という悪循環に陥ることになります。

これを断ち切るためには、ダイエット中の食生活を見直すことが肝心です。肉や魚を全く食べないのはNGです。

たんぱく質は細胞や筋肉を作る材料となるので、ダイエット中にもたんぱく質を取ることで筋肉量が増え、脂肪が燃焼しやすくなります。特に赤身の肉には代謝を上げる成分が多く含まれているため、牛ヒレなど赤身の強い肉はダイエットの重要な鍵になります。

油を減らしすぎることも厳禁です。体内の脂質が不足して肌荒れや髪のパサツキなど、「美しくない」姿になることも。

オリーブオイルやごま油など植物性の油を小さじ2~3倍程度は取るようにしましょう。効率よく体重を落とすためにはただやみくもにカロリーを制限するのではなく、「何を、どのように食べるか」をしっかりと把握しましょう。