ダイエットのために食事制限を始めると、最初は順調に体重が減っていったのにある時期からぴたりと減少が止まってしまった。

「もうこれ以上はやせないんだ」と思って食事を元に戻すとあっと言う間に元の体重に戻ってしまった、あるいは以前より体重が増えてしまった。

こんな経験をしたことはありませんか?いわゆる「リバウンド」です。ダイエットを行った日本人女性の60%はリバウンドを経験していると言われています。

では、なぜリバウンドが起こるのでしょうか?それは、私達の体が持っている環境適応性、ホメオスタシスにあります。食事を減らして摂取カロリーを少なくすると、体はその「飢餓状態」に適応するため、様々な変化を起こして生命を守ろうとします。

骨量や筋肉量を減らしたり、心拍数を少なくするように調節したりして少ないカロリーでも生きていける体を作っていくのです。これが食事制限ダイエットの「停滞期」です。ここを乗り切れば再び体重の減少が始まりますが、停滞期は長い人では1ヶ月以上も続くことがあります。

このため、停滞期に「もうダイエットは諦めた」と通常の食事に戻してしまうと、エネルギー消費が減少しているところに以前と同じカロリーが入ってくることになりますから余分なカロリーは当然脂肪として蓄積されてしまうことになるのです。

また、食事制限によるダイエットを続けていると、満腹感に変化が出てきます。これは脂肪細胞から分泌される「レプチン」というホルモンの働きによるものです。レプチンは脳の満腹中枢を刺激して満腹感を感じる働きをしますが、食事制限をしているとこのレプチンの分泌量も減ってきます。

つまり、満腹感が得られにくくなってしまうのです。レプチンのバランスが元に戻るのには約1ヶ月の時間が必要です。

つまり、ダイエット後でも1ヶ月間は以前と同じ量の食事では満腹感を感じられず、食べ過ぎてしまって結局元通りの体重に戻ってしまうリバウンドが起きることになるのです。さらに、リバウンドを繰り返していると体がそれに慣れてしまい、痩せにくく太りやすい体質に変わってしまいます。

エネルギー消費量が少ないためになかなか痩せない、脂肪を蓄積しようとする働きが強くなるため少しのカロリーでも贅肉になってしまう…これでは何の意味もありません。

リバウンドを防ぐためには、ダイエットの「やりすぎ」を防いで、長期間でゆっくり体重を減らすことが最も重要です。過激な食事制限は健康を害し、肥満体型への近道を作ってしまいます。焦らずゆっくり、きれいに痩せていきましょう。