「油はカロリーが高いから、ダイエット中には絶対に食べては駄目!」と思っている人はいませんか?確かに油は、肉類などのたんぱく質と比べて9倍と、大変高カロリーです。食べすぎは当然体重を増やす原因になってしまいます。

しかし、だからといって油ものを一切食べない「ノンオイルダイエット」が効果的かと言うと、それは全く反対です。逆に、油分ゼロの食事を続けていると何を食べても物足りず、イライラしてストレスでついドカ食いに走ってしまってダイエット失敗、という例が少なくありません。

実は、人間の脳はその乾燥分量の7割が脂肪からできています。つまり、油が足りないと脳の働きがおかしくなり、精神的なバランスが崩れて情緒が不安定になり、ダイエットを続ける意欲がなくなってしまうのです。また、油抜きダイエットはホルモンの分泌量を乱し、肌荒れや生理不順など女性にとって深刻な悩みを引き起こす原因になってしまいます。

油には脂肪の燃焼効率を上げる働きがあり、適度な油分を摂ることで脂肪を効率よくエネルギーの変えることができ、ダイエットの成功につながります。この時ポイントになるのが「油選び」です。

サラダオイル、バター、マーガリン、ラード…油には色々な種類がありますが、ダイエットに適した「良い油」と体脂肪を増やしたりコレステロール値を上げてしまう「悪い油」が存在します。これらを見極め、「良い油」を積極的に摂ることが効果的に、美しく痩せるコツになるのです。

「良い油」は「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれる不飽和脂肪酸のひとつで、人間が生きていくのに欠かすことのできない必須脂肪酸でもあります。

オメガ3系脂肪酸には主に「α-リノレン酸」「エイコサペンタエン酸(EPA)」「ドコサヘキサエン酸(DHA)」の3種類です。このうち、「α-リノレン酸」は最も高いダイエット効果を持っており、美容にも健康にも非常に有効です。

ゴマ油、アマニ油、シソ油、キャノーラ油、ダイズ油などの「良質な植物性油」に多く含まれています。これらの油を食事の中に取り入れることで、効率よくダイエットを成功させることができます。目安は一日ティースプーン2杯程度です。

「ドコサヘキサエン酸(DHA)」はイワシやサンマ、サバなどの「青魚」に多く含まれており、これを摂ることで中性脂肪を分解して心臓病や高血圧のリスクを下げたりする健康効果も持っています。

魚は良質なたんぱく質の宝庫でもありますから、週に2回は魚中心のメニューにするなど、普段の食生活にも積極的に取り入れたい食材です。

逆に、「悪い油」は「飽和脂肪酸」である動物性脂肪に多いのが特徴です。バターやラード、生クリームなどは特にその含有量が多く、とり過ぎには注意が必要です。

他に「悪い油」は「トランス脂肪酸」と呼ばれる加工食品に多く含まれています。マーガリン、ショートニングなどがこれらの代表です。ショートニングはパン、ケーキ、スナック菓子などの小麦粉加工食品に多く使われており、ダイエット中にはこれらはなるべく避けたほうが賢明でしょう。

また、油は非常に酸化しやすく、「良い油」でも空気にさらされ、時間の経過とともにどんどん酸化して健康にもダイエットにも悪影響を及ぼしてしまいます。

熱にも弱いので、新鮮な植物性油をドレッシングなど「生」の状態で食べるのが理想的です。最も避けたいのはファーストフードやコンビニ弁当。もともと「悪い油」である上に何度も繰り返し使うので酸化もひどく、その分非常に体脂肪に変わりやすいのです。

適度な油は料理にコクを与え、腹持ちを良くして間食を防ぐとともに美しい肌を作ってくれるダイエットの良いパートナーです。油の性質を知り、味方に付けてダイエットを成功させましょう。