低カロリーでヘルシー、最近では免疫力をアップさせてがん予防効果もあるなど、医療、健康面でも注目を集めている海藻。毎日の食事に取り入れることで、ダイエットの手助けもしてくれる優れものです。

海藻のダイエット成分のひとつが「フコイダン」です。これは昆布やわかめ、もずくなどの表面のぬめり成分です。フコイダンは脂肪分解酵素の働きを抑制する効果を持ち、体内で脂肪が吸収されるのを阻害して体外に排出しやすくしてくれます。油ものを食べるときには海藻を合わせることで、余分な脂肪の吸収を予防してくれます。

次に「フコキサンチン」に注目です。海藻類に含まれる茶色の色素のひとつで、脂肪の蓄積を抑えて、体内の脂肪がエネルギーとして燃焼されるのを促す働きをしてくれます。

フコキサンチンには他にも肥満予防、糖尿病予防、抗酸化作用、抗炎症作用など様々な効果があり、とても優れた成分ですが、わずかな量しか含まれていません。日常的に海藻を食べる習慣を付けることが大切です。

青魚で有名な「DHA」「EPA」もダイエットに効果的です。これは海産物の持つ不飽和脂肪酸の一種で、海藻にも豊富に含まれています。体内の褐色脂肪細胞を活性化させて脂肪の燃焼を促し、体脂肪を減少させてくれます。

「ヨウ素」も余分な体脂肪の燃焼を助けてくれます。また、詳しい医学的なメカニズムは解明されていませんが、昆布などの海藻からとる「だし」には血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果もあることが分かっています。急激な血糖値の上昇を抑えることで、脂肪の蓄積を防いで肥満防止が期待できます。

海藻がダイエットに効果的な理由は他にも数多くあります。まず、食物繊維が多い上に低カロリーなので、胃の中でふくらみ早く満腹感を得ることができます。

炭水化物やメインの料理の前に、わかめのお味噌汁やスープを飲むと「かさ増し」にもなり、食べ過ぎの防止につながります。また、食物繊維が腸を刺激し、便秘の解消にも効果を発揮します。

ビタミンやミネラルなど、ダイエット中に不足しがちな栄養素が豊富なのも魅力です。ダイエットのために食事制限をしていると、どうしても肌荒れなどが起こりやすくなってしまいますが、海藻類を食べることでそれらのトラブルを予防し、きれいに痩せることができます。

豆類との相性が良いので、ひじきと大豆の煮物などは良質なたんぱく質も同時に摂取できておすすめです。ひじきご飯やわかめスープなど、自分好みの食べ方を探してみてください。

海藻ダイエットは、低カロリーで満腹感を得て摂取カロリーを減らし、海藻に含まれる栄養素で脂肪の燃焼を助けて体重減少を目指す方法ですが、やはり何事もやりすぎは良くありません。

海藻ばかりを食べていると、体に必要なたんぱく質やエネルギーの元になる成分がほとんど摂れなくなり、健康を損なってしまいます。

また、ヨウ素は脂肪を燃焼させてくれますが、過剰摂取によって甲状腺の機能を低下させる場合があります。不足しても甲状腺機能の低下を招きますので、「適量」を心がけてください。

近頃では海藻の健康効果、ダイエット効果が見直され、コンビニなどでも手軽に海藻サラダやわかめスープなどが手に入るようになりました。上手に食べてカロリーをコントロールし、脂肪の燃焼を促して理想的なスタイルを手に入れてください。ただし「やりすぎ」は禁物ですよ。